2021-04-15 14:36:06
ECBが公開協議の結果を発表
欧州中央銀行(ECB)が、デジタルユーロについて公開協議結果を発表した。回答者の多くが最も望ましい機能として「プライバシー保護」を挙げた。
これは市民や専門家から広くデジタルユーロについての意見を募ったもので、2021年半ばに、EUがデジタルユーロ計画を正式に立ち上げるかどうかを決定する上でも参照されることになる。
意見の募集は、20年10月12日から21年1月12日にかけて行われ、8,200件を超える回答が集まった。回答者の大多数(94%)は民間人で、残りは銀行、決済サービスプロバイダー、小売業者、テクノロジー企業などの専門家である。
ドイツ(47%)からの回答が最も多く、イタリア(15%)、フランス(11%)と続いた。今回の回答は、必ずしもEU圏の人々の見解を代表するものではないが、当局の分析作業や今後の決定に重要な情報を提供するものだという。
デジタル通貨について、回答者が最も望んでいるのはプライバシー機能(43%)だった。次にセキュリティ(18%)、ユーロ圏全体で決済できる機能(11%)、追加費用が発生しないこと(9%)、オフラインでの使いやすさ(8%)と続いている。
プライバシーに関連して「プライバシーを重視したオフラインのデジタルユーロ」「追加で革新的な機能を備えたオンラインのデジタルユーロ」、またはこの2つの組み合わせの中では、多くの市民が「プライバシーを重視したオフラインの通貨」を好ましいものとして選んだ。一方、専門家はオンラインとオフラインのハイブリッドを好む傾向にあった。
プライバシー保護が重視されると同時に、違法行為を回避するための要件も支持されており、完全な匿名性を支持するとした市民は10分の1未満である。
ECB理事会のFabio…
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