2022-02-10 16:12:33
ビットコイン債券、3月に実現へ
エルサルバドル政府のAlejandro Zelaya財務大臣は8日、暗号資産(仮想通貨)ビットコイン(BTC)に裏付けられたブロックチェーン基盤の「債券」を3月中旬に発行開始する予定であることを明らかにした。
地元局とのインタビューで今後の予定を語った。
Zelaya大臣によれば、ビットコイン債券は3月15日から20日までの間に準備が整う。当初の予定では、10億ドル分(1,200億円)のビットコイン債券を発行する計画だったが、最低でも5億ドル(600億円)は募集額を超える需要があると予想した。
予想を上回る需要があると捉える要因についてZelaya大臣は、一口100ドル(約1万円)から投資できるというハードルの低さを強調。同大臣は1月上旬にも証券法など20あまりの法案を改訂することで、仮想通貨関連の有価証券を実現すると述べていたが、ビットコイン債券の実現に関するタイミングを明確に挙げたのは今回が初めてだ。
ビットコイン債券とは
ビットコイン債券は、エルサルバドルのナジブ・ブケレ大統領が昨秋初めて構想を披露した、年率6.5%の10年債。5年のロックアップ期間が設けられる予定で、ブロックチェーン開発企業Blockstreamと連携して提供する。
エルサルバドル東部で建築を控える仮想通貨推進特区「ビットコイン・シティ」の建設費用を募る目的で、まずは10億ドル分を発行する見込み。調達資金の50%はビットコイン・シティに充てられ、残りはエルサルバドル政府のビットコインファンドに活用される方針だ。
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