500万円割れのビットコイン、底値を固めることができるか【仮想通貨相場】
2021-08-13 08:49:00
著者 中村健太郎 (なかむらけんたろう)FXcoin 所属
大手総合商社で為替予約・ポジション管理、トレードファイナンス、バックオフィス等、幅広く財務関連業務の経験あり。海外(シンガポール)では、アジア・大洋州地域のコーポレートファイナンスに従事し、2019年10月より現職。
Review
500万円割れ
昨日のBTC相場は軟調な展開。未明は韓国の送金業者Global Money ExpressがRippleNetに加わるといった好材料によってXRPが上昇、大台の1ドル(約110円)に到達。これによってBTCも連れ高となり、46,500ドル(約515万円)まで上昇した。アジア時間は、中国当局がアリババやテンセント等の大手IT企業に対し、独占禁止法や個人情報保護規制に基づく締め付けを強化していることが嫌気され、中国株が下落。BTCも一時45,000ドル(約495万円)付近まで下落した。その後は45,000ドルがサポートラインとなり、暫くは同水準での揉み合い推移が続いたが、海外時間に入り、米株が売り優勢で開始するとBTCも続落。発表された米PPI(生産者物価指数)が予想を上回り、インフレ懸念からテーパリング(金融緩和縮小)が意識されると、サポートライン45,000ドルを割り込み、一時44,000ドル(約485万円)まで下落した。その後は、米株が上昇に転じたことからBTCもやや回復したが上値が重く、今朝方は44,000ドルから44,500ドル(約490万円)のレンジで推移している。