ロシア中央銀行幹部、国際決済に仮想通貨を使うことを認めると発言
2022-06-01 14:24:20
ロイターの報道によれば、ロシア中央銀行のユダエワ第一副総裁は、国際決済に仮想通貨を使用することに前向きであるという。またロシア中央銀行が仮想通貨マイニングに関する立場も再検討しているという。
ユダエワ氏は「原則として、私たちは国際取引での仮想通貨使用には反対しない」と発言した。一方で「ロシアの金融インフラ内で仮想通貨を積極的に使うことは、市民に大きなリスクをもたらすと今でも考えている」とも述べている。
今回の中央銀行幹部の発言は、ロシアで仮想通貨規制の議論が進んでいることを反映したものと思われる。ロシアの経済紙Vedomostiによると、財務省は与党「統一ロシア」主催の討論会で仮想通貨法案の草案を公開した。
その席上、ロシア連邦議会下院のアントン・ゴレルキン議員は、中央銀行の意見を取り入れる必要性に言及した。この草案には、すでに多くの国家機関や省庁の意見が反映されている。
ロシア中央銀行はこれまで、仮想通貨の取引に強く反対していた。1月には暗号マイニングの禁止を提案したこともある。ロシアのウラジーミル・プーチン大統領は昨年10月、「それについて議論するのは時期尚早だ」と述べ、石油取引に仮想通貨を使用することに反対する考えを示した。だが今年2月のウクライナ侵攻を受け、ロシアに新たな制裁が課されて以来、ロシア政府内で仮想通貨への支持が高まっている。
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