スウェーデン中銀、デジタル通貨を5年以内に発行する可能性=ブルームバーグ

仮想通貨



2021-04-17 14:05:00

「5年以内にe-クローナを保有する可能性」

スウェーデン中央銀行(リクスバンク)のStefan Ingves総裁が、デジタル通貨「e-krona(e-クローナ)」の発行時期について具体的な見通しを明かした。

総裁によると、スウェーデンは5年以内に中央銀行デジタル通貨(CBDC)を保有できる可能性がある。ブルームバーグが報道した。

同国は2020年2月に、e-クローナの実証実験開始を発表、2021年2月までの期間を予定していた。しかし最近の発表によると、現在のパイロットプロジェクトは2022年まで完了しないとしており、2026年まで試行を続ける可能性もあると示唆。スケジュールは当初よりも延長されているようだ。

リクスバンクのAnna Breman副総裁は最近、e-クローナによってヘリコプターマネー(一般的に、政府が国債を買い入れて、大量の貨幣を市中に供給する経済政策を指す)やマイナス金利など新たな政策の導入が容易になり得ると発言。これに関してIngves総裁は、そうした新たな金融政策を考えることは、まだ「遠い将来の問題だ」とコメントした。

実証実験の第一段階を完了

e-クローナは現状、パイロットプロジェクトの最初の段階を終えたところだ。その報告書によると、ブロックチェーン技術に基づく分散型ネットワーク上で、トークンベースのe-クローナを作成。テスト環境で、ネットワーク参加者や流動性供給、エンドユーザーなどの重要な構成要素についてシミュレーションを実施したという。



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