元ソース<コインチェック 川嶋 邑──「失われた30年世代」の楽観思考とWeb3の到来
2022-05-26 06:00:00
日本アルプスの山々を見ながら、10代を山梨県北杜市で過ごした。都内の大学に進学し、留学先のカリフォルニア州サンタクルーズでビットコイン(BTC)でコーヒーが飲めるカフェに立ち寄ったことをきっかけに、暗号資産(仮想通貨)に興味を持つようになった。
新卒で暗号資産(仮想通貨)の取引サービスを手がける日本企業に入社した同級生は一人もいなかったと話す川嶋邑(Yu Kawashima)さんは、コインチェックの激動の5年間を過ごしてきた。
新しい暗号資産を上場させる瞬間、不正アクセスによって取引所が大規模なハッキング被害を受けた瞬間、爆発的な人気を集めたNFT(ノン・ファンジブル・トークン)の取引サービスを始めた瞬間、世界が注目するメタバース(仮想空間)上の事業計画を議論する会議……。
国内最大の暗号資産取引所の黎明期を過ごしてきた川嶋さんは、1990年代にバブル経済のバブルが弾けた日本で生まれ育った、「失われた30年」世代の28歳。日本の未来を懸念する声が鳴り響く社会で、「期待の方が大きく、楽観している」と話す。
彼女の楽観思考はどこから生まれてくるのか?ブロックチェーンが可能にするトークンエコノミーやWeb3は、失われた30年世代の救世主になるのか?
自給自足の生活をするルソン島の民族
コインチェック 川嶋 邑──「失われた30年世代」の楽観思考とWeb3の到来